私は働いている間は、次の2つに毎月一定額を引き落としていました。
- 貯金
- 持株会
振り返ってみれば貯金の利息はほぼ0、持株会は5％割引で買えたのにもかかわらず、退職時の結果から逆算すると、年利２％にしかなっていませんでした。
もし、ここで貯金の半分を積立投資５％で運用していたとすると、（貯金＋積立投資）の金額は貯金単体の2.1倍になります。また、持株会の代わりに全額を積立投資５％で運用していたら、1.9倍になっていたはずです。両方を合わせると合計で、約2倍にという結果になりました。
投資にはリスクがありますから、必ずしもしたほうがいいとは言い切れませんが、持株会に投資するならリスク回避の点からも、全世界インデックスの方がいいのは明らかです。貯金についても、その人のリスク許容度に合わせて何割かを投資に回すのは理にかなった行動と言えるでしょう。
今回のシミュレーションは預け先を変更するだけですから、前回説明した無駄な支出と同じように生活の質をまったく変わることはありません。まったく同じ生活をしながら、定年後に受け取る金額には何千万円も差がついてくるわけです。若い方は、ぜひこのことを頭にいれて、私のような資金運用をしないようにしてくださいね。
