投資

つみたてNISA 年の途中での利用は不利?

つみたてNISAをやりたいけど、年の途中から始めると非課税枠の40万円を使い切れないので来年からにするという話をときどき聞きます。その選択は正しくない可能性が高いです。

最初に確認しておきたいことは、一般につみたてNISAの非課税期間は、毎年40万円、20年間と言われていますが、それは正確ではないということです。2020年9月26日現在、金融庁のつみたてNISAのホームページには、次のように書かれています。

  • 非課税投資枠 :新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円)
  • 非課税期間 :最長20年間
  • 投資可能期間 :2018年~2037年

投資可能期限は2037年なので、2018年に始めた人は20年間 800万円購入できますが、2020年に始める人は18年間720万円、2021年からだと17年間680万円しか購入できません。ここから、開始を先送りすることが非課税枠を無駄にするだけということがわかります。さて、これで済めば話は簡単なのですが、ここからややこしくなっていきます。

実は令和二年に税制改正が行われて、つみたてNISAが5年延長されることになりました。こちらがそのレポートで、そこには来年からはじめても20年間800万円の投資ができると図入りで解説されています。それならば、来年から始めるほうがお得かもしれないと思ったのですが、私の理解が間違っていたようです。

ダイヤモンドZaiの記事にはつぎのように書かれています。この記事では投資可能な期間が5年延長されるとしています。非課税期間は20年と同じですが、早くからやれば800万円以上の投資ができるということです。

「一般NISA」と「つみたてNISA」については、制度が5年間延長される見通しだ。

現行の「つみたてNISA」は、新規に投資できるのが2037年まで。積み立てできる期間は、2018年から始めた場合の20年が最長だった。

今回の変更によって、新規で投資できるのが2042年まで延長されるため、2023年までに「つみたてNISA」を始めれば、20年以上の積み立て投資が可能になる。2018年に積み立てを開始した人は25年、累計で1000万円の投資ができる計算だ。2020年に始めた場合は、23年×40万円で920万円となる。なお、各年に投資した資産を非課税で運用できる期間は20年で、これは現行の制度と変わらない。

私は枠が余っているならその分を一括で投資すればいいだけではないかと考えていました。通常のNISAでは確かにそうなのですが、つみたてNISAではそれができないようです。つみたてNISAの投資方法は、ルールに従った定期的な買付でなけらばならないのです。しかし、楽天証券のつみたてNISA入門講座を見てみると、増額設定という項目がありました。実際に試していないので確実ではないですが、これを使えば、最初の年の非課税枠を使い切ることはできるのではないかと思います。

増額設定をする(希望する場合のみ)
増額設定はボーナス設定とは異なり、1年間の投資枠に余裕がありその年の投資額を増やしたい時に利用できます。
年の途中で設定する場合も、毎月積立の上限33,333円、毎日積立の上限1,632円は変わりません。 1年間の投資枠に余裕があり、その年の投資額を増やしたい時に増額設定が利用できます。
増額設定は設定した年に限り有効です。すでに買付設定されている金額に、増額設定した金額を上乗せして買付がおこなわれます。

 

動画ありました。。。。楽天証券の積立NISAで40万円を使い切る方法